イダキの選び方
伝統奏法において最も重要になるのがイダキの選び方であろう。様々なイダキが出回っているが、たとえイダキの本場であるアーネムランドの人たちが造ったものであろうとその全てがいいイダキだとは限らない。やはりアボリジニでも自分では吹かない人が造ってる場合もあるし(デッチリのように自分が吹かなくても天才的なイダキを造る人もいるがやはりしっかりとした音の出しかたを熟知している)、お金が早急に必用になり簡単に作っただけのものもある。それらのようなイダキをいくら練習しようが、トラッドの迫力のある音は出せない。イダキが好きな人にはイダキの神秘性、アボリジニの神秘性にに惹かれ、アボリジニが作ったイダキは全て完全に出来上がったものだという観念にとらわれている人が多いような気がするが、ちゃんとした演奏を目指すならちゃんとした楽器を持つ事が大事である。
では、ちゃんとしたイダキとはどういうものだろうか?
ディジュリドゥの音を形成するのは形、厚み、素材、長さである。当たり前だがこのバランスが整っているものがいい音になる。